公益財団法人 愛媛県視覚障害者協会
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前会長コラム

前会長コラムは、毎月1日に発行しているメールマガジン「愛eyeメール」の巻頭言に掲載した記事です。

平成24年12月号「『障害者週間』をカレンダーに」

 月めくりカレンダーが、最後の1枚となりました。師走となり、何となく気忙しくなってきます。クリスマスソングが聴かれ、イルミネーションが点灯して、街がにぎやかに感じられるようになります。11月29日に伊予銀行から点字のカレンダーの贈呈がありました。月めくりカレンダーで墨字の下に透明の点字が印刷されており、目の見える人と共に使用できるユニバーサルデザインのカレンダーです。祝祭日や六曜が書かれており、予定を立てる際に大変便利です。

 現在の暦は、太陽暦を採用していますが、太陰暦から太陽暦に切り替わった日は、旧暦の明治5年12月3日です。この日を明治6年1月1日として現在の暦がスタートしています。したがって明治5年の12月は二日しかなかったことになります。この12月3日を記念して「カレンダーの日」と定められています。

 また、12月3日は、国際障害者デー(International Day of Disabled Persons)として、国際連合が1992年に宣言した国際的な記念日となっています。障害者問題への理解促進、障害者の権利とその確保を目的として定められています。

 一方、我が国では、1980年に厚生省国際障害者年推進本部が、12月9日を「障害者の日」とすることを決定しています。その後、2003年12月3日には障害者基本法が公布され、「障害者の日」が法律に明記されました。翌年の法律改正で、「障害者の日」に代えて、12月3日から12月9日までの1週間を「障害者週間」とすることが決まり、国民に広く障害者の福祉についての関心と理解を深め、障害者があらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした施策が行われています。本年12月9日には第32回障害者福祉推進愛媛県大会を本会も協力して開催します。

 明治5年のカレンダーには、「障害者週間」は書き込めませんでしたが、その後のカレンダーには未来永劫、12月の3から9日が存在します。先月実施されたアンケートによると「障害者週間」を知っている若者は5%という結果でした。差別が無く、障害者が理解され、社会参加が進むように「障害者週間」を知ってもらいたいものです。最後に語呂合わせで、憶えてもらうのはどうでしょうか。感謝の心を伝えたい「十二分にサンキュー」

愛eyeメール第125号 平成24年12月号巻頭言から 和田浩一